γ-GTPの数値が高くなるのは、お酒だけが原因ではありません。
炭水化物の摂り過ぎは、肝臓内に中性脂肪がたまりすぎて脂肪肝の原因となります。肝機能を低下させますので、γ-GTPの数値も悪化します。
健康診断でγ-GTP以外にも中性脂肪値やコレステロール値などの数値が悪い場合は、炭水化物(糖質)の摂取量を見直してみてはいかがでしょうか。
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なぜ炭水化物を摂りすぎると肝機能が悪化?
余分な脂肪が溜まってしまう
炭水化物(糖質)が多く含まれているのは、主食類や糖分が多い食品です。
炭水化物(糖質)は、体の中に取り込まれた後、必要なエネルギーとして使われる量以外は、肝臓などに中性脂肪として蓄積されます。
蓄積された中性脂肪は、徐々にエネルギーとして消費されていきますが、使われる量よりも、食事で摂る炭水化物の量の方が多ければ、中性脂肪の在庫が増えてしまいます。
肝細胞の三分の一以上が中性脂肪になってしまうと、脂肪肝と判定されます。
このようなアルコールが原因でない肝臓疾患を、
NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)といいます
脂肪肝の患者数は近年増加していて、推定では成人の3人に1人〜4人に1人は脂肪肝ともいわれています。
γ-GTP以外にも、BMI値や中性脂肪の数値が高い場合は、脂肪肝を疑ってみるべきでしょう。
メタボと肝機能は比例する?
私が以前太っていた頃は、γ-GTPが176、ウエストが84cmでBMIは25.2でした。食事の改善と適度な運動を継続した後は、γ-GTPは54、ウエストは70cmでBMIは21.4まで下がりました。
メタボリックシンドロームと肝機能には大きな関係がありそうです。
脂肪肝対策には食事のバランスを
三大栄養素
- タンパク質
- 脂質
- 炭水化物
脂肪肝対策としては、炭水化物の摂取量を減らし、タンパク質の摂取を増やすとよいでしょう。
炭水化物が多い食品は、白米・パン・麺類などの主食や、糖分が多い甘い食べ物・飲み物などです。食品ごとの炭水化物量は、以下のサイトを参考にしてみて下さい。
糖質制限食
糖質制限食・対策方法のひとつとして
脂肪肝の改善や予防には、糖質制限食を実践するのも対策として有効でしょう。
糖質制限食(炭水化物抜き)は、制限するレベルによって、期待される効果も変わります。
- 一食だけ主食抜き
- 二食だけ主食抜き
- 三食とも主食抜き
三食とも主食を食べずに、おかず類だけ摂れば一番効果が出ますが、無理をしないで、一食だけ主食抜きでも有効です。
わたしは、夜だけ主食を抜きましたが、7ヶ月かけてγ-GTPの数値は100近く下がりました。時間をかければ、一食だけ抜いても大きな効果が得られます。
カロリー量などの計算が不要!
カロリー計算が不要なのが、糖質制限食が続けられやすいポイントです。血糖値を上げてしまう、炭水化物(糖質)の摂取量だけ気をつければ、他の食事内容のカロリー計算は気にしなくてかまいません。
炭水化物の摂取基準量は?
一日あたりの炭水化物量をどのくらいにしたら良いかの明確なガイドラインはありません。私の場合、一食だけ主食抜きを実践していますが、計算してみると、1日あたり約130g前後ほど摂ってるようです。
それでも体重は10kgほど下がり、ウエストサイズも10cm縮みました。
食事だけでなく適度な運動も毎日行いました。
バランス良く
私が実践したことは、
- 夜だけ炭水化物抜きダイエット
- 毎日の有酸素運動(ウォーキング)
- 飲むお酒は蒸留酒中心で
- 甘い飲み物・食べ物を摂らない
- 早寝早起き
といったところですね〜
炭水化物を抜いた事が一番大きかったと思いますが、
炭水化物を抜くだけでは無く、おかずのバランスの見直しや運動習慣を身につけた事が、結果につながったと感じています。
たまに酔っ払ってしまい、ラーメンやら牛丼やら食べたりしてしまいますが、今のところ大きなリバウンドはしないで済んでいます。
γ-GTPの数値が上がるのは、お酒だけではなく、炭水化物も原因のひとつと言えるでしょう。摂り過ぎには気をつけたいですね。
以上、経験から感じた、γ-GTPと炭水化物の関係でした。
(おわり)
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