γ-GTPの数値を下げた体験談です。

ここ何年か、わたしのγ-GTPの数値は150前後で推移していましたが、禁酒せずに、食事内容の改善を行ったところ、約七ヶ月程で100以上も下げる事に成功しました。

2014年検診結果は、γ-GTP 54 IU/lでした。

実践したのは、夜だけ炭水化物(糖質)抜きダイエット、いわゆる糖質制限食です。

健康診断の結果をご覧下さい。

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(左から、2014年、2013年、2012年の健康診断結果です)

γ-GTPの数値は、2012年は176、2013年は155と基準値外でしたが、2014年は54と大きく数値を改善することが出来ました。

食事を糖質制限食に変えると、体重や体脂肪率も減少していきますから、メタボ体型の方、コレステロール値や中性脂肪値が高い方の場合は、効果がある方法だと実感しています。

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禁酒しないでγ-GTPの数値を下げる方法

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禁酒すれば簡単なのですが・・・

わたしは飲酒歴約30年、ほぼ毎日のようにお酒を飲んで過ごして来ました。お酒を飲まない日は健康診断の前日のみといった年を、何年も続けた時もありました。

当然、お医者さんからは休肝日や禁酒のススメを説かれてました。

でも飲みたい!

みなさんご存知の通り、一週間〜一ヶ月も禁酒すれば、γ-GTPの数値は改善するそうですね。せめて、週に一回の連続二日の休肝日を設けるだけでも違うんだとか。

思うんですよね〜わたしも朝起きた時は、
「よし、今日は呑まずに過ごそう!」と考えることはあっても。

でも、夕方になると、呑みたくなり挫折 orz

そんなことを繰り返して、なかなか禁酒は実行には至りませんでした。

長年繰り返しつつ、このままではダメだと思い、色々調べてみました。

そもそも肝機能の数値が悪くなる理由は?

肝機能が低下する理由は大きく分けて四つあります。

  • アルコール性肝障害
  • 薬の摂取による薬剤系肝障害
  • B型肝炎・C型肝炎など慢性肝炎や胆道系疾患
  • 脂肪肝

(慢性肝炎などの肝障害はお医者さんの治療が必要です)

注目は、脂肪肝!

脂肪肝は放置してたら、肝炎、肝硬変、肝がんへと進行する怖い病気です。

肝細胞に必要以上に中性脂肪が溜まるのが脂肪肝ですが、その原因として大きな理由は、アルコール飲酒以外には、炭水化物など糖質の過剰摂取があげられます。

「低糖質ダイエット」って聞いた事があるな〜と思い、さらに調べました。

すると、糖質の摂取を制限すれば、肝機能も改善すると事です。それをキッカケに糖質制限食にチャレンジしてみることにしました。

糖質制限食のススメ

糖質を制限した食事にすれば、肝臓内部の中性脂肪量も減るので、γ-GTPの数値も下がります。

どういった理屈でしょうか?次の章をご覧下さいませ。

糖質を制限するとなぜγ-GTPの数値が下がるのか?

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糖質(炭水化物)をたくさん摂ると?

肝臓は糖・脂質代謝の中心的な役割をはたしています。

糖質量が多い食事を摂ると、血糖値が上昇してインスリンの大量分泌をうながし、肝臓は血糖値(ブドウ糖)を処理しようとして働きだしますが、量が多すぎて処理スピードが追いつかない時は、肝臓内部で一旦、脂肪として溜め込んでしまいます。

糖質量の多い食事を繰り返すと、肝臓内部に溜め込まれる脂肪の総量も徐々に増えていきます。

結果、肝細胞の中性脂肪量が多くなり、脂肪肝へと進行して、γ-GTPなどの数値が悪化します。

糖質(炭水化物)の摂取を減らすと?

肝臓内部に溜まった中性脂肪は減る事は無いのでしょうか?

実は、体内で糖新生というシステムが働くと減少します。

糖質の摂取量を減らすと、糖新生が起きて、肝臓内部の中性脂肪を減らす効果があります!

糖新生とは

血糖値を一定に保とうとして、新たにブドウ糖を作り出すシステムです。

糖質量の少ない食事を摂ったり、絶食中は、体のエネルギー源である血中のブドウ糖が徐々に減ってしまいます。

糖新生は低血糖(ブドウ糖が少ない)時に起きます。逆に糖質量の多い食事をすると、血糖値は上昇するので、糖新生の働きを阻害します。

糖新生はエネルギー源として主に中性脂肪を使用します。糖新生が発生している間は、中性脂肪が徐々に減ります。 糖新生とは・炭水化物抜きダイエットの効果!より

中性脂肪が減れば、脂肪肝状態も解消されますから、γ-GTPなどの肝機能の数値も改善されます。

体験談・わたしの糖質制限食

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糖質制限食の種類

  • 一食タイプ・二食は普通の食事。夜だけ糖質量の少ない食事
  • 二食タイプ・二食、糖質量の少ない食事、一食は普通の食事
  • 三食タイプ・三食とも糖質量を制限する食事方法

わたしが実践したのは、夜だけ炭水化物(糖質)抜きダイエットという、一食タイプで糖質制限食の中でも緩めな食事方法です。

夜だけ炭水化物(糖質)抜きダイエット

夜だけ炭水化物(糖質)抜きダイエットとは、朝と昼は普通の食事をして、晩は炭水化物(糖質)含有量が少ない食品を積極的に摂る食事方法です。

たっぷりのおつまみで毎晩のようにお酒は飲んでますが、炭水化物(糖質)がとくに多い主食類(白飯・パン・麺類)は食べません。

糖質量が多い、甘いお菓子や清涼飲料水なども摂らないように気をつけています。

糖質量が少ない食事を摂れば、食後の血糖値の上昇が起きにくくなります。すると、就寝中、アルコールがエネルギーとして体内に取り込まれた後は、血中のブドウ糖が減り、血糖値が下がりそうになるので、中性脂肪を減らす糖新生が起きます。

ただそれだけですが効果はテキメン♪

実践後、約七ヶ月でγ-GTPの数値改善はもちろん、体重やウエストサイズも大きく減少させることに成功しました。

体重・健康診断結果

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2014年1月から夜だけ炭水化物(糖質)抜きダイエットを開始しましたが、開始七ヶ月後の健康診断では、前年と比較して、

  1. 体重は、64.1kgから54.7kgと、マイナス9.4kg
  2. BMIは、25.0から21.4と、マイナス3.6
  3. ウエスト(腹囲)は、82.0cmから70.5cmと、マイナス11.5cm

と、γ-GTP以外の数値も大きく改善することが出来ました。

詳しい実践内容はコチラ▷ 肝臓の数値改善方法【食事編】

夜だけ炭水化物(糖質)抜きダイエットを実践するだけでも、数値改善するだけの効果は出ますが、同時に毎日運動も取り入れると、さらに体質改善に効果があるでしょう。わたしは有酸素運動をしています。詳しくはコチラ▷ 肝臓の数値改善方法【運動編】

ほぼ毎日呑んでます

ほぼ毎日お酒を呑み続けています。上記の期間、休肝日がどのくらい作れたか調べてみました。

  • 1月は 1日
  • 2月は 3日
  • 3月は 3日
  • 4月は 4日(連続日休肝日1回あり)
  • 5月は 0日
  • 6月は 4日
  • 7月は 3日(連続日休肝日1回あり)

七ヶ月で休肝日は、合計18日間でした。

お酒はたくさん呑んでます。

毎日呑むアルコールは、

キリンのどごし1本飲んで、ウイスキーハイボールを2〜4杯くらい、さらに芋焼酎のロックを2〜4杯ほど呑んでます。およその平均値ですね〜それ以上呑む時も(汗)

糖質制限食時のアルコールは蒸留酒がオススメです。

ビールや日本酒などの醸造酒は糖質が多く含まれています。それに対して、ウイスキーや焼酎などは糖質が含まれていません。糖質制限食のときに飲んでよいのは蒸留酒です。

(お酒に含まれている糖質量は以下のサイトが参考になります)

糖質制限食は一時的な食事療法ではありません

夜だけ炭水化物(糖質)抜きダイエットは、現在に至るまで継続中です。継続中というか、今後もずっと続ける予定です。

美味しくお酒を呑む為に♪

実体験からわかりましたが、

肝臓にとっては、お酒の弊害よりも糖質の摂り過ぎの方がよくない訳ですね。

この食事方法を止めたら、きっとリバウンドしてしまうでしょうし、γ-GTPの数値も元通りに悪化してしまうと感じています。

なんせ簡単です。カロリー計算なども必要ないし、たまに誘惑に負けて夜中にラーメン食べたりしても、2〜3日で元通りに戻ってくれます。

お酒が呑めて健康維持が出来る、最適な食事方法でしょう。

そうはいっても飲み過ぎは良くないですね。アルコールが肝臓を酷使することには変わりありません。

わたしは健康診断の結果が出た後は、「大丈夫、大丈夫」と、ついつい休肝日も減ってしまったし、酒量も増えてしまい、少々反省中です。

お酒の適量を守って、次回の健康診断に備えたいと考えています。

以上、禁酒しないでγ-GTPを下げた体験談でした。お役に立てれば幸いです

(おわり)

『追記』

2015年度の健康診断は、γ-GTPの数値がさらに減り、47になりました。
肝機能の数値はさらに改善しました【健康診断結果】

前年の結果が良かったので調子に乗ってしまい、一年を通して、ほぼ休肝日無しで過ごしてしまいましたが、数値が減ってビックリしています。

さらに調子に乗らないように気をつけつつ、毎晩お酒を楽しんでいます。


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