禁酒よりも禁煙がベター?
肝機能への悪い影響は、お酒よりもタバコのニコチンがもたらす被害のほうが深刻とも!又、お酒を飲みながらタバコを吸う行為は、肝臓へのダメージが倍増するといわれています。
『タバコはお酒より肝機能に悪影響?』
わたしも、長い間、『判っちゃいるけどやめられない』状態でしたが、一念発起、無事禁煙に成功して、早くも8年目を迎えました。
禁酒はしてません。禁煙後は、お酒だけは毎日楽しく飲んでいます。
肝臓とタバコの関係
百害あって一利なし
永い期間タバコを吸っていると、呼吸器に害を及ぼし、肺気腫、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、肺がんなどの原因になるのはご存知の通りです。タバコの弊害は、その他にも色々あります。
- 様々なガンの発病リスクを高める
- 活性酸素を発生させる
- ビタミンCを消耗する
- 末梢血管を縮小させ血の巡りを悪化させる
- アセトアルデヒドなどを生じる
ビタミンCを消耗する
肝機能が低下すると、肝臓のビタミン貯蔵能力が半分〜三分の一ほどに減少します。
そのため、肝臓が弱っている人は、健康な人より2〜3倍のビタミンを摂る必要があるといわれています。
たばこを1本吸うと25mgのビタミンCを消費するそうですから、肝機能が低下している人は、貯蔵不足なビタミンが更に足りなくなり、肝臓での栄養代謝や解毒能力がますます低下してしまいます。
有害物質・アセトアルデヒド
色々あるタバコの害で、肝臓に直接ダメージをもたらす物質として、非常に毒性が強い有害物質・アセトアルデヒドがあります。
お酒を飲みながら吸うタバコは最高だけど?
最高に美味!
お酒を飲みながら吸うタバコは、喫煙者にとっては至福の瞬間。何であんなに美味しく感じるんでしょうか?わたしもアルコールが入ると、タバコをスパスパと吸ってしまい、吸う量が増えました。
有害物質・アセトアルデヒドのダブルパンチ
アセトアルデヒドは喫煙すると体内で発生する有害物質ですが、実はアルコールが体内で分解されるときにも生じます。
この有害物質は肝臓で解毒しますから、お酒を飲みながらタバコを吸うと、アセトアルデヒドの発生量が倍増しますので、肝臓にはダブルの負担がかかってしまいます。
結果、喫煙行為は、ますます肝機能の低下をまねいてしまいます。
私の禁煙体験談
マインド的編
医者の宣告でも無いと禁煙はムリ!
自分は、タバコを止められるわけが無い!と思っていた。
喫煙歴は25年以上ありました。
吸っている間は、タバコを止めるなんて無理だと思っていました。二日酔いがひどくても、風邪をひいても、タバコを吸うのは止めません。毎日毎日、30本前後吸っていました。
タバコを吸うと、落ち着くし、なんだか集中力も出るようで、朝から晩まで吸ってました。
そんな自分が止められるはずが無いと断定的に思っていました。
パラダイムシフト、自分の主観を変えてみる
でも、落ち着くのはニコチンの依存症によるものなんだそうですね〜 禁煙した今なら判ります。タバコを吸って感じる落ち着いた気分は、タバコを吸わない人の平常時と同じだということを。
落ち着くのはニコチンの禁断症状が一時的に収まるからであって、決してタバコがもたらす利点では無いってことなんです。
そこに気がついたら、吸わない方が体にも良いし、生産性も上がるだろう事も判ります。
タバコはお金もかかるし、体によくないなら喫煙は損な行為!
禁煙したほうがお得!って思いました!
次に考えた事は、吸わない人もいるし、禁煙に成功した人も多いし、自分だって出来るはず!と、『禁煙なんて無理ムリ〜』という気持ちから、『おれだって禁煙くらい出来るだろう!』と考え方を変えてみたことでした。
そうやって決断して、読んだ本が有名な『禁煙セラピー』です。
何度も何度も読み返しました。
タバコに未練無く上手に禁煙出来るような、マインド的な考え方の勉強になりました。
それと『禁煙』って、コトバもよくないですね、禁止する = 禁欲 なイメージにつながってしまいます。変わりに、『卒煙』(タバコを卒業する)というコトバを使っている方もいます。
実践編
チャレンジ翌日で挫折(笑)
さあ、明日から禁煙するぞ!と決断して約24時間経過した翌朝、ついつい、1本吸ってしまいました。
もちろん、ガッカリしてしまい『やはり禁煙って無理かな?』とも思いましたが、重く考えず気軽に再チャレンジっ!と再度禁煙してみることに。
それから約7年・1本も吸っていません
3の倍数でどんどん楽になる!
ニコチンの依存症は、3の間隔で徐々に抜けて行きます。
超えるのがきつい関門は、
- 3時間目
- 3日目
- 3週間目
- 3ヶ月目
- 300日目
多少の個人差はあるんですけど、『吸いたい!』という気持ちは、3の倍数時期を超えるごとに、徐々に減っていきます。
わたしの場合は、3日目までがとてもきつかったですね〜 こんな気分なら『禁煙はやっぱ無理!』と何度も思いましたが、3日目と、3週間目をピークにタバコを吸いたい気持ちは、大きく低下しました。
最初の3日はなるべく寝て過ごす!週末禁煙開始が吉!
300日伝説
禁煙も300日をこえると、体がすっかりニコチン依存体質から脱出するといわれています。わたしも同様でした。なんだか目の前のモヤが消えて、視界が広がったような気がしたもんです。
禁煙につかった道具
ガムとキリン喉ごし
有名なニコレットは使いませんでした。タバコが吸いたくなったらガムを噛む。それでも吸いたくなったら、ニコチンのかわりにアルコールを飲みました(笑)
アルコールを飲んだら、タバコが吸いたくなるって思いますよね?そこで逆転の発想です。お酒を飲んでタバコを吸ってた頃のイメージを利用して、お酒を飲んだらタバコも吸ったような気分にさせる脳内イメージ作戦です。
他人に効くかどうかは不明(笑)個人的にはハマった!
まあ、自営業者なんで、日中でもアルコールを飲もうと思えば飲めてしまう環境でしたので出来たことかもしれません。
どうしても吸いたい気分にならなかったのか?
『タバコを吸いたい!』と思う危機的状況は一度だけありました。
仕事で使用しているパソコンがクラッシュして、仕事のデーターが飛んでしまった?というトラブルのときは、タバコを吸ってココロを落ち着かせたい気分になって困りました。
まあ、この時もタバコのかわりにお酒を飲んだんですけどね。徹夜して修理を試みている間、ずーと、キリン・喉ごしを飲み続けてました。
精神的に大きなトラブルが発生したときは要注意!
おかげでγ-GTPは更に悪化!
無事、たばこは止められましたが、アルコール量が増えたので、逆に肝機能は悪化してしまいました。禁酒も考えましたけど、糖質制限食に切り替えて、無事、改善!今に至ります。
今は禁煙外来なども
年々喫煙率は低下しています。
わたしの禁煙方法は無理矢理的なやりかたでした。今時は、禁煙外来がある病院も増えていますので、お医者さんと相談しながら無理なくタバコを止められる環境が揃ってますね。
お酒が好きな方には、特に、禁煙をオススメします。
タバコを止めると食事が美味しくなるといいますよね。
禁煙すると、お酒も美味しくなりますよ♪
(おわり)