あなたの脂肪肝は、肥満系?それともアルコール系?
今や国民の3人に1人は潜在的な脂肪肝の疑いが!
健康診断で肝臓の検査項目といえば、γ-GTPが注目されますが、AST(GOT)やALT(GPT)などの数値によっては、自分がかかっている肝臓病の目安を自己判断する事が出来ます。
GOTや GPTってなに?
正式名称は舌を噛みそうなカタカナです
- GOT グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ。ASTとも呼ぶ
- GPT グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ。ALTとも呼ぶ
どちらも肝細胞の中にある酵素です。アミノ酸の代謝に重要な働きをしています。
健康診断では、血液中への流出量が測られます。
肝細胞の組織がこわれると、血液の中に流れ出してきます。γ-GTPと同様に、流れ出している数値が大きい程、肝臓が大きなダメージを受けていることに!
この、GOTとGPTが流れ出している量の比率によって、どんな肝障害にかかっているかの目安がわかります。
検査数値の目安
GOTとGPTの一般的な検査・基準値目安です。
- GOT(AST) 0〜42 IU/l
- GPT(ALT) 0〜40 IU/l
数値の差による肝障害の目安
GOT、GPT、それぞれの数値が、どちらのほうが大きいかで、疑われる病名が変わります。
GOTの数値が、GPTより大きい場合
GOT > GPT
疑われる病気:アルコール性脂肪肝・肝硬変
GPTの数値が、GOTより大きい場合
GOT < GPT
疑われる病気:肥満による脂肪肝・急性肝炎・慢性肝炎
具体的に見てみましょう
例としてわたしの健康診断結果で見てみますと
2012年
GOT 27 < GPT 46 GPTの数値が基準値超え・肥満による脂肪肝の疑い
当時も今もお酒をたくさん飲んでいますが、GPTの数値の方が大きいので、肥満性の脂肪が肝臓内部にたくさん溜まっていたという事なのでしょう。
数値を割り算してみると、
27 ÷ 46 = 0.58
数値が基準値を超えてて、比率の差が大きい程、深刻な病状
わたしの場合、割り算の結果が、0.58でした。
お酒の弊害(アルコール性脂肪肝)の方が大きい場合は、割り算の結果が、1以上になります。(例)GOT 80 ÷ GPT 50 = 1.6 この数値が大きい程、危険です。肝硬変の疑いもありますから、医療機関で診察してもらいましょう。
2014年
GOT 23 > GPT 21 GOTの数値のほうが大きいけど基準値以内なので、健康
2012年は、GPTとγ-GTPの数値が悪かったのですが、その後、ダイエットした結果、肝臓内部の脂肪も減ったらしく、どの数値も大きく減少しました。
ダイエットで約10kg痩せたので健康に
2014年は、約10kgの減量に成功しました。
肥満が解消された結果、γ-GTPとGPTの数値が減少
肥満による脂肪肝の疑いがありましたが、体脂肪が減ったので、数値の改善に成功しています。
(痩せた方法はこちら ▷ γ-GTPの数値を下げる方法【禁酒しないで成功しました】)
改善すべき対策が簡単に判断
GOTが多い方はお酒を控える
γ-GTPとGOTの数値が大きい方は飲み過ぎです。お酒の量を減らすとか、禁酒日を作るとか。
GPTが多い方はダイエットや運動を
γ-GTPとGPTの数値が大きい方は肥満気味かもしれません。体脂肪を減らすべく、頑張る必要があるでしょう。
心配な方は医療機関へ
こんな感じで、GOTとGPTの数値に注目すれば、簡単にセルフチェックが出来ますね。とはいえ、素人の自己判断ですから、基準値を超えてしまったら、お医者さんに診てもらいましょう。
(おわり)